家の構造体をどうするか その2

日本における住宅のほとんどは木造軸組工法(在来工法)で建てられている。しかしそうした家々も基礎はすべてRC製である。なぜなら耐久性が求められるからで、だったら基礎だけでなくそのすべてをRCで造る工法はもっと普及してもよさそうだ。それではなぜ公共の建造物やビル、もしくは一部の金持ちやマニア向けの建物にとどまっているのだろうか?

(1)価格が高く、(2)デザインの自由度が低く、(3)日本の風土になじみにくく、(4)重量による地盤への影響が大きい、といったところがそのネガティブイメージと考えられる。

(1)しかしスターハウスやRC-Zといった高効率壁式RC造システムの出現により、RC建築は決して一般の人には手が届かないものではなくなってきている。

(2)壁式RCという面で支える構造である以上、開口部の大きさや場所が制限されることは確かだが、これは木造であっても2X4や2X6といった木質プレハブ工法であればそのデメリットは同じである。

(3)国土を多くの森林で囲まれている日本の風土には木造が風景に溶け込みやすく、RCは冷たく無機質なイメージがあるが、都心部や住宅街ではこれはまったく説得力を持たない。また木のぬくもりや香りによる精神安定性は内装に使えば同様に得られるものであり、構造体を木にする理由にはならないだろう。

一時期、静岡大学の実験(木と鉄とコンクリートの箱に入れた結果、生存率が木>鉄>コンクリートとなったというもの)が話題に上り、木質ハウスメーカーによるRC造攻撃の材料に使われたこともあったが、これは的外れだ。断熱性に乏しい鉄やコンクリートによって体温を奪われて生存率が下がっただけの話で、正しい断熱の上で内装を施せば構造体が何であろうとその内部での生存率が変わるということはあり得ない。

(4)ただこうした耐久性に優れた重厚なRC造の建築物が、それに耐えられる地盤を選ぶものだということは間違いがない。

こう上げてくるとRC造はなかなかよさそうだが、それでも私は木造軸組工法を選ぶ。それは自分の住宅コンセプトに合致するからに他ならないのだが、それはまた次回に。
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by cyril-aw11 | 2008-01-10 13:50 | 家造り全般
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