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オーガニックガーデンのすすめ

信毎のくらし欄で連載されていた曳地トシさんの「オーガニックガーデンのすすめ」が終了してしまいました。毎週読むのを楽しみにしていたので、とても残念です。

トシさんは旦那さんと二人だけで「ひきちガーデンサービス」を営まれている、個人庭専門の植木屋さん。夫婦二人だけでという点、そして個人庭専門という点がすでに私のストライクゾーンど真ん中なのだけど、さらに農薬や化学肥料を一切使わないオーガニックでの庭造りというこだわりがすごくうれしいのです。トシさんは日常での農薬や化学製品の氾濫が人間の体はもちろん、自然界全体に悪影響を与え続けていることを危惧し、気づかないまま私たち自身が被害者にも加害者にもなり得るのだということを警告してくれています。

虫を見つけたら殺虫剤を取り出すのではなく、循環する庭になってきたのだと喜ぼう。虫や鳥が来てくれる庭を目指そう。遠くから持ってきたものではなく、なるべく地域の在来種を植栽しよう。そして有機的なつながりを断ち切る農薬や化学肥料を使わずに、自然の掟に期待する循環する庭を造ろう!すべての言葉がキラキラと輝いていて、自分の目指す雑木林造りの道を照らしてくれているようでした。それらは私の心の師である柳生翁の理念とも完全に一致しています(翁は風と光が通る雑木林造りを進めれば、自然と林床には土着の花が芽吹くので植栽は必要ないとまで言われています)。

トシさんがご夫婦で主宰されている「日本オーガニック・ガーデン協会(JOGA)」は、その理念をこう表しています。

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みなさんは、園芸をたんなる趣味だと思っていませんか?庭は個人的な場所で、環境保護とは無関係と思っていませんか?
でも、想像してみてください。
日本中の庭で、化学農薬や化学肥料の使用をやめ、一人ひとりが1本の木を植えれば、何百万本にもなり、それは大きな森に匹敵します。そう──私たちは庭から、自然の恵みについて、多くのことを学ぶことができます。
庭という小さな空間は点のように思えるかもしれませんが、一人ひとりが生活空間をオーガニックな環境にしていくことで、点は線になり、面になります。自然の仕組み(生態系)を知ることによって、身のまわりの環境を安全・安心・健康なものにしていくことができるのです。
JOGAでは、従来の庭の考え方から、地球とつながる身近な環境保護の場としての庭へと、価値観をシフトしていくための活動を行っています。
庭、街路樹、公園、集合住宅の共同緑地や校庭など、「身近な緑」を自然と共生する庭へ!
自分の足元である庭から──すべては始まります。
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そう、すべての庭は森へとつながる扉です。友人の「森の扉」さん、さすが慧眼のネーミングだといつも敬服しています。
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by cyril-aw11 | 2010-01-22 15:51 | 自然・環境

RICOH CX1

愛機PENTAX K10Dのサブ機として、コンデジRICOH CX1を買いました。
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建築現場での記録や、ちょっと散歩しながらのスナップに持ち歩くにはデジイチはかさ張り過ぎるのがその理由。持って行くのに何か決意のようなものがいるのですよ(笑)。で、置いていって出先で「あ~、カメラ持ってくればよかった!」となります。そんなわけでK10Dを置いていっても困らない、ある程度マニュアル設定にも応えてくれて見栄えのするコンデジをずっと探していたのです。

そうなるとやはりRICOH。現モデルであるCX2と相当迷った挙句、わずかなF値の良さとグリップデザインの好み、そして何より安いというわけで決定しました。CX2の35mm換算で300mmの光学10.7倍ズームは魅力的でしたが、やはりコンデジに300mmを詰め込むのはキツいんじゃないかと思い、CX1の200mmで良しとしました。

なかなかいいカメラです。1cmマクロはくっきりだし、広角28-200mmの撮影レンジは使いやすい。久しぶりに浅間山を撮ってみましたが、まあ見れます。
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いろいろいじって遊んでいますが、一番面白いのがDR(ダイナミックレンジダブルショット)モードです。例えば部屋の中から屋外を撮る時のように、明暗差が大きいシーンで画像が飛んだりつぶれたりしないという優れもの。露出が異なる2枚の静止画を高速で連続撮影して、それぞれの適正露出部分を合成した画像を作ってくれるというわけです。しばらくはこれ1台で歩いてみます!
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by cyril-aw11 | 2010-01-21 15:31 | 趣味

うなぎ 藤舟

まずは余談から。
先日svetlaさんのblogで取り上げられていたUFO雲ですが、今朝の信毎第2社会面にも「佐久地方にUFO雲?レンズ雲」というタイトルで記事が出ていました。正しくはレンズ雲というらしく、山にぶつかった気流によって発生する珍しい現象とのことです。

ちょうどその頃は所用でプリンスにおり、木にかかった丸い雲が綿菓子のように見えて面白く、偶然カメラを向けていました。よく確認すると、右下の雲がそのレンズ雲っぽい。
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他のアングルの写真を見てみると…。写っていました。雪だるまの右後方の雲がそうですね。やや崩れかかっていますが…。
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さて本題です。
突然ですが、無類の鰻フリークである私。が、軽井沢にはあまり美味しい鰻屋さんがありません。以前は少し車を走らせれば名水・柿田川のお膝元にある老舗「桜家」の極上鰻を味わえるという好立地に住んでいたからよかったのですが、こちらに越してきてからはあちこちに足を運んではガッカリするという日々を送っておりました…。

そしてついに巡り合ったのが小諸にある「藤舟」です!
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ふっくらと蒸しあがった上に、炭火焼の香ばしさがたまらないうな重。私は甘いタレが嫌いなので、その点でも好印象です(もう少し甘くなければさらに好き!)。
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特上は鰻がタテに3枚のって1,780円、上は横に2枚のって1,470円です。「桜家」の半値以下。正直、こんなに安くていいのだろうかと思いました。
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お店の方々の簡素でありながら誠実な対応もとても心地よく、小諸の地で代々しっかりと伝統を守り続けてこられたことが感じられる確かな仕事ぶり。私の鰻屋さんランキングで5本の指に入るおススメのお店です。
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by cyril-aw11 | 2010-01-19 18:40 | 気になる店

雪の夜のできごと

気象庁の予想とは裏腹に今冬は寒気の勢力が強く雪も多いせいか、ここ軽井沢でも年始から悲惨な交通事故を多く見聞きします。私はこちらに越してくるまで雪に慣れた長野の人ではなく、県外ナンバーばかりが事故を起こしているイメージを持っていましたが、実際はそうでもないようですね。昨日の夕方まで降っていた雪は気温が高かったせいか湿ったボタ雪で、あっという間に根雪を隠し危うい路面状態を作り出してしまいました。

帰宅途中の追分付近で案の定、2台の接触事故に遭遇。スリップした車が対向車に突っ込んだらしく、バンパーはもちろんタイヤまで吹き飛んでいました。状況を確認するために車を止めて声をかけると、両車両のドライバーとも怪我はなく大丈夫だとのこと。ただ突っ込んだ方の若い女性のドライバーは初めての事故に気が動転し、震える手に携帯を握り締めながら母親らしき相手に事故を起こしてしまったこと、相手がいること、車がバラバラになったことを泣きじゃくりながら叫び続けています。

私は誰も怪我人がいないことを確認してから「お母さんには後で電話すればいいから、とにかくすぐに警察に電話しなさい。自分でできる?」と声をかけると、その女性も少し落ち着きを取り戻したようで「はい」と返事してから、母親にも「警察に電話する」と話していました。凍結道路には4WDもスタッドレスタイヤも機能しません。自分のコントロールできる速度内で走行し、滑り始めたらブレーキを踏まないこと。滑るのは仕方がないことで、ブレーキを踏まずに挙動をコントロールすることが大切です。

それはともかく失望したのは私が停車中に4~5台の車が現場を通過しましたが、誰一人として停車せず声すらかけなかったことです。救護義務はもちろんですが、それ以前に人間としてホンの少しの優しさが持てないものでしょうか?現場は交通量が多くて停車不可能な場所ではなく、ばら撒かれた車両の破片やタイヤの残骸を慎重に避けながら低速で走行していた彼らには状況がよく見えていたはずです。困っている人がいたら手を差し伸べるというのは、そんなに難しいことなのでしょうか?無視して家路を急がなければならない火急の用件があったのでしょうか?見たいTVがあったとか…。まさかね。

ホンの一声かけてあげるだけで、窮地にいる人は救われるものです。ハワイの高速道路で事故を見かけた際、危険な高速道路上にも拘らず本当にたくさんの人が声をかけみんなで協力していたことを思い出し、アロハスピリットとのあまりの違いに暗澹たる思いがしました。
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by cyril-aw11 | 2010-01-13 16:10 | 軽井沢

森のラブレターII

以前このblogでも紹介したTBSで放映された「森のラブレター」。
その第2弾となる「森のラブレターII」が9日の土曜日に放映されました。

内容については番組中、中井貴一の朗読とともに倉本聰の自筆によって画面に映し出された「裏山」という詩が、そのすべてを端的に表現していたように思います。私は胸が痛くなり、最後まで画面を正視することができませんでした。

コンクリートダムが山の保水力を高めるどころか反対に低下させ、治水方法としては百害あって一理なしであるということを田中康夫は早くから見抜いていましたが、それを官僚出身の現知事は差し戻しました。政権交代によって就任した理知的な国交相はダムは利権の象徴に過ぎず、科学的に山の治水力を高めるためには根本的な方法の転換が必要であるとして奮闘中です。どちらが正しかったのかは明らかですね。

裏山の倉本聰を通しての叫びに何を感じますか?
まだ何かを感じることはできますか?


裏山


f0158627_13381049.jpg赤ちゃんが 泣くように
赤ちゃんが 泣くように

裏山が 叫んでる
大声で 叫んでる 

もう一カ月 止まない雨に
地面は 土でなく
目に見えぬ 泥の山
もう 溢れそう!
もう はじけそう!

裏山が 今にも崩れかけてるのに
父ちゃん なんで 会社に行くの?
母ちゃん なんで お化粧してるの?
兄ちゃん なんで サッカーを見てるの?
姉ちゃん 誰に メールを打ってるの?

裏山が 叫んでる
大声で 叫んでる

f0158627_1345399.jpg赤ちゃんが 泣くように
赤ちゃんが 泣くように

どうして 雨がこんなに続くの?
どうして この夏はこんなに寒いの?
誰が季節をこんなに変えたの?
どうして みんなちゃんと聞かないの?
裏山が 必死に叫んでるのに

逃げなさい! 早く逃げなさい!
わしは もう土を支えきれない!
もうじき 山は崩れ 
村を 押し潰す!

裏山が 叫んでる
大声で 叫んでる

赤ちゃんが 泣くように
赤ちゃんが 泣くように

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by cyril-aw11 | 2010-01-11 13:47 | 自然・環境

焚き火鉢

親愛なる柳生翁の八ヶ岳倶楽部には、雑木林の入り口に立派な石組みの炉が口を開いています。ここに限らず翁の設計した無数の庭において、炉はなくてはならないもの。野良仕事で切った枝を燃やすという最初の目的を超えて、炉は人の集まるステージになるからです。
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かつて出来上がったばかりの八ヶ岳の家の庭で焚き火をしていた翁は、村の古老に叱られたそうです。理由は地面の上で直に枝を燃やしていたから。山の地面の表層部はまだ土ではなく、生きものの死骸が堆積した段階です。それをバクテリアが分解してくれてやっと土となる。山では土の中を火が走り、消したつもりでも思いがけないところで火が踊るのだということを教わったのだそうです。それでも焚き火はしたい。そこで翁が考案したのが石組みの炉だったというわけです。

とは言えスペースや立地条件の都合もあり、誰もが翁のように立派な炉が造れるわけではないでしょう。そこで登場するのが焚き火鉢です。各アウトドアメーカーが様々な焚き火台を販売していますが、どうもこれといったものに出会えずにいました。無機質なキャンプ用品という風のものではなく、雑木林の中の山荘のテイストにマッチする色気のあるもの…。灯台下暗し。八ヶ岳倶楽部にあるじゃないか!
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鋳鉄製で浅いお椀型のこの焚き火鉢、アイアンの何とも言えない味わいがある上、別売りの五徳を乗せれば鍋料理やBBQだって可能です。空気のまわりもよく、薪もきれいに灰になってくれます。もともとは寄せ植え用の鉢だったそうですが、最高の焚き火鉢でもあったわけです。うちは大と中を1つずつ購入。1つはもちろん焚き火用ですが、もう1つはメダカを放すビオトープを造ってみようと思っています。

こんな冬晴れの雑木林の中で、早く焚き火をしたいものです!
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by cyril-aw11 | 2010-01-09 17:11 | 外構

初売り

人混みが嫌いなのでセールや初売りの類には一切近寄らないようにしているのですが、今年の初売りには出かけざるを得ないあるミッションがありました。それがコレ。
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そう、このロゴ。憧れのハスクバーナ!未だ竣工前ではありますが、どうせ使うものだということでチェーンソーを手に入れてしまいました。
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排気量34.0CC、バーサイズ14インチのやや小ぶりな「235e」ですが、これから本格的に雑木林を手入れしていく初心者の私には十分すぎる一品です。ネットでの最安値も45,000円前後のものが、カインズで何と29,800円。これは買いだというわけです。

もっとも勇んで出かけたようなことを書きましたが、実際には4日の夜(笑)。それでもあと2台残っていたので、まだ間に合うかもしれません。

土地の造成時に立ち枯れたものや不健康なものを中心に間伐し、枝を払って光と風が通るようにしたのですが、まだ搬出できずに転がしたままのものが多々あります。春になったらこの力強い相棒とともにせっせと作業を進め、焚き火鉢の燃料にしようと思います。
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by cyril-aw11 | 2010-01-06 17:23 | 買うもの、買ったもの

麗新

明けましておめでとうございます。正月トップの座は、やはり霊峰富士でしょう。
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建築blogとしてスタートして早2年余。まだ建っていないことに本人も呆れていますが、今年はさすがに建ちそうです。変わらず適当なペースでボチボチやっていきます。

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新年の誓いは「morally correct」、つまり「道徳的に正しい」ということに絶対的な価値判断基準を置くということです。

例えば樹齢何百年のケヤキの大木が枝を広げる地に道路を通したいとします。もちろんコスト的にも一番安易な手段はケヤキを切って道を通すことでしょう。しかしそれは道徳的に正しいことなのかどうか。ケヤキの大木は人々に癒しを与えているだけではなく、実を付けて虫や鳥を呼び、それを捕食する小動物を呼び、確固とした生態系という小宇宙を宿しています。

それを突然断ち切る権利が人間にあるのかどうか。それは道徳的に正しいことなのかどうか。それを考えることで、自然と解決策は見えてきます。仮に2倍のコストがかかろうと、ケヤキを迂回して道を通せばよいのです。

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キャピタリズムの失敗と敗北の見えた今、人間の価値観は道徳に立ち返るべきだと考えます。何か行動を起こす前に、それは「morally correct」なのかどうかを考え、そうでなければやめる。極めてシンプルです。それなりに年齢を重ねた今だからこそ、自分にはそうする責任があると考えています。
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by cyril-aw11 | 2010-01-01 15:29 | 軽井沢