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暖炉と焚き火台

軽井沢における暖房設備と言えば、何と言っても薪ストーブ。ブログ仲間のみなさんも、ほとんどがメイン暖房にしてらっしゃるようだ。エコの観点からも注目され、信州に多いカラマツを有効活用しようと、樹脂が多いカラマツを燃料とすることに耐えられる「カラマツストーブ」の普及も進んでいるようだ。

ご多分に漏れず、私も揺らぐ炎を眺めながらウイスキーグラスを傾けたい…という野望は持っている。ただ我が家はヒートショックを防ぐため温水ルームヒーター(とりあえず熱源は後回しにして)をメイン暖房にし、輻射熱の力で全館の温度差をなくすということを最初から基本構想にしていた。だから「炎」はあくまでもインテリアの一部であり、サイドディッシュとなる。

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しかも重度のシャーロキアンである私としては、薪ストーブよりも暖炉が好み。とは言え高・高住宅内で裸火を燃やすわけにもいかないので、FF式の「FONDIS F50」などを夢想していた。しかしそこは所詮、サイドディッシュ。基本設計段階から早々に姿を消したのであった(笑)。まあうちの建築家さんが暖炉などなくても暖かい家を造ってくれることは分かっているので、仕方のないことです…。

しかし、必要がなくとも炎を見たいのが男(by 渡哲也)。というわけで、庭で済ませましょう。冬の軽井沢でコートの襟を立てつつ外ストーブ+酒なんて、何ともハードボイルドじゃないですか(←いったい、どこに行こうとしているのだ?)。直火は危ないし、生態系にもダメージを与えるのでNG。そこで使いたいのが焚き火台だ。

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スノーピークの「焚火台・L」ならある程度大きな薪もそのままくべられるし、構造も簡単。SUS304製で錆びに強いが、値段はそこそこ。デザインもよい。

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こちらはユニフレームの「ネイチャーストーブ・L」。もちろんSUS304製。ややゴツい感じで焚き火を楽しむというよりは、調理やBBQの方に軸足があるのかもしれない。が、値段は安い。私はあまりBBQなどのキャンプっぽいことに興味がないので、純粋に火を楽しむという観点からはスノーピークのものの方がいいのかも。

というわけで、今後に控えるコストカット作業の前にちょっと夢を見てみました。ああ、早く焚き火しながらウイスキーを呑みたい…。
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by cyril-aw11 | 2009-01-29 15:01 | 設備

気になりつつ、行っていなかった店 その4

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さて「気になる店シリーズ」第4弾は、浅間サンライン入り口にある「和洋kitchen 燈」。

それにしてもこの浅間サンライン入り口交差点は、それぞれの角にこの「和洋kitchen 燈」、R18を挟んだ向かいに「レストラン 花」、やや御代田方面に進むと道を挟んで「手打ちうどん 松鶴」、そして再びR18を挟んで「きこり」と実力店ぞろいだ。

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今回はランチの豚ロースカツ定食。柔らかく、しつこくないロースを堪能。850円。「とんかつ和幸」あたりで定食を食べることを考えたら、これは間違いなくバリューだと思う。

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ソースカツ丼。こちらがここの定番メニューだそうで、本当に柔らかで上質なヒレ肉に特製ソースがかかっている。1000円。得盛り1200円もあり。また来ます。

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家に帰ってぼんやりと外を見ていたら、雉を発見。今度は番(つがい)だ。遠いし逆光で、かなりヘボい写真だが一枚。縁起よし。いつまでも彼らが自由に暮らせる土地であることを願う。
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by cyril-aw11 | 2009-01-28 11:22 | 気になる店

実のなる木を植えること

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昨日、大町市で開催された「森・人・22 シンポジウム クマなど野生動物との共存」に出席してきた。長野道の麻績ICから峠越えで、軽井沢から1.5時間といったところ。写真は久々に真っ白に雪化粧した浅間山。

主催は「森づくり人づくり22」という団体。

信州大学農学部准教授(研究者代表)
長野県林務部野生鳥獣対策室・鳥獣保護管理係長(行政代表)
信州ツキノワグマ研究会代表(研究者・NPO法人代表)
日本熊森協会代表(動物愛護・自然保護団体代表)

という4名のパネリストがそれぞれの専門性の観点から持論を展開し、それを踏まえてディスカッションしていくという内容だった。

自然を人間への脅威と捉え、それをねじ伏せて征服しようと試み、挙句に失敗した西欧の
「wildlife management」なる概念を自然の恵みに手を合わせ、畏敬の念を持って共存しようとしてきた日本に今さら導入しようとしている行政は論外だが、いわゆる「研究者」たちも目線が完全に「研究」のみに向いてしまい、クマ問題の解決・改善が遠のいてしまっている面があると感じた。

つまり自然という大きな風車の構造を、ちっぽけな人間というドンキホーテが完全に解き明かすことは不可能であり、その不可能なことにあまりにも長い年月をかけていることによって、もっと本質的に大切なことを見失ってしまっているのではないかということだ。

クマの耳に発信機をつける(クマの耳は大切なレーダーであり、クマにとって邪魔な発信機の存在は彼らの生死を大きく左右しているのだが…)。クマの首輪に発信機をつける。そうして彼らの生息域や行動範囲、現在地を知ることが有益なデータとなるのは確かだろう。だが、それによって人里に下りてくるクマの数を減らせているのだろうか?答えは否だ。

日本熊森協会代表の森山さんは、長く中学校の理科教師をされていた。協会設立のきっかけは、平成4年に生徒たちと野生のツキノワグマ保護活動に取り組んだことだったという。子供たちと地元・兵庫のクマ問題を話し合った際、子供たちの素直な反応にハッとさせられたそうだ。「クマは山のエサがないから、里に下りて来るのやろ。だったら、エサを作ってやったらええのや」。

そこからスギ・ヒノキの人工造林で荒廃が目立つ日本の森を動物が棲める、実のなる広葉樹中心の自然林に戻そうとの活動が始まり、広葉樹の植樹会はすでに30回を数える。研究より実践を。考える前に動くということだろう。

なぜクマを守らなくてはいけないのか。クマは日本の最大獣であり、自然生態系のトップに位置しているからだ。クマの棲める環境は、その地域に在来するすべての動植物が存在し得る環境である。クマを自然状態で生かすことができれば在来の動植物を一括で守ることができるのだ。クマは日本の自然の元締めであり、シンボルであると言える。クマを守ることは、原生的な自然をセットで守ることにつながる。これは是非、記憶しておきたい事実だ。

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帰り道、峠を越えながら険しいアルプスの山々で越冬するクマたちを思う。一本でも多く、実のなる木を「約束の地」に植えることを誓いながら。

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例えば、あなたが木を一本植えたら、それはすごいことなんです。

だって木は、命を持っているから、一生懸命生きるでしょう?

数百年も生きるかもしれない。いろんな鳥が実をついばむかも。

何百回もクマが冬を越して、無数の虫やコケが棲むかもしれない。

そしていつか、倒れて腐って、植えた一本の木から、次の木が芽吹く。

木を植えることは命とつながろうとすることです。

実のなる木を植えることは、誰にでも出来ることではないんです。

出来るのは、植物と動物の両方の命を大切にする、やさしい人だけです。

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by cyril-aw11 | 2009-01-26 18:12 | 自然・環境

ニュー・リーダー

アメリカ合衆国の第44代大統領にバラク・オバマが就任した。初の黒人大統領であり、その人となりはちょっとしたオバマ・ブームもあって、もはや知らない人はいないだろう。

私が抱くぼんやりとした感想は、やっぱりなんやかんや言ってもアメリカってスゴイなという当たり前のこと。傲慢で鼻につくし、世界中を引っかき回して疲弊させている面はあるけれど、本当に困った局面にこうして必要な人材がちゃんと出てくるという面では、やはり懐の深い国だなあと感じる。昔の名前で出ています的な、同じメンツがぐるぐる回ってもう少しでバターができそうな日本とは、デモクラシーの成熟度が違うんですなあ…。

正当な第43代大統領の座をアル・ゴアから「掠め取った」との悪評も高いジョージ・W・ブッシュによる「失われた8年間」は、アメリカにとってあまりにも大きく、オバマの行く手は決して平坦なものではないだろう。

だが彼のリベラルな思想の源が、多人種・多文化の融合するハワイという地で育まれたことに目を向けるにつれ、やはり国の未来というものはすべて教育にかかっているのだと痛感させられる。

私が彼の多くの優れた演説の中で一番好きなのは、昨年9月30日ネヴァダ州立大学リノ校でのものだ。これを聴けば、誰もがアメリカの未来をオバマとともに築いていこうと前を向けるものと思う。願わくば、こうした一緒に未来を考えていきたいと思える新たなリーダーが、我が祖国にも現れんことを!


<ネヴァダ州立大学リノ校での演説抜粋>

アメリカ人としてこの世に誕生したすべての子供に、ワールドワイドな教養を授けてやりたい。我々や親の世代は、自分はこの国で教育を得られないけれど、子供たちには大学で学ばせてやりたい、と馬車馬のように働きました。

自分はビジネスを興すことは不可能だけれども、孫にはビジネスのオーナーになる機会を与えてやりたい。自分の生まれた国では言いたいことも言えないが、アメリカに渡れば、言論の自由や堕胎が認められている、と移民になった人も多い。

子供たちが医者や弁護士になるのは難しいが、孫の代なら、なれるかもしれない。自分が議員になることは無理だが、子供にはそんなチャンスを作ってやりたい。自分はアメリカ合衆国の大統領にはなれないが、子供はなれるかもしれない、と次代に夢を託したのです。自分の国を信じましょう。最も重要なのは、我々の変革能力を信じることです。
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by cyril-aw11 | 2009-01-21 13:56 | 日常

ショールーム巡り

実施設計が進むに連れ、建築家さんの「ボチボチどんな設備を使いたいか、アウトラインを描いておいて下さいね」という軽い舵取りが始まった。となると、ショールーム巡りだ。軽井沢界隈には無いので(トステムだけは佐久平にもある)、1号機でドライブがてら長野市へ。INAXやTOTO、トステム、クリナップと主だったメーカーがほぼ固まった場所にあるので見て歩くのにすごく便利だ。

こうした設備類はほぼ大まかに確認できたので、この日は趣向を変えてもっと内なるものを見に銀座へ。まずは東銀座にある「テンピュール」銀座ショールーム。ベッド枠そのものはニトリでもIKEAでも無印でも壊れなければ構わないと思っているが、マットレス(プラス枕も)だけは絶対にテンピュールというこだわりを持っている私。いいマットレスは眠りの質を5割増しにすると固く信じているからだ(当社比)。また腰痛持ちでもあるので、NASAがロケット打ち上げ時の宇宙飛行士にかかる強烈な加速重力の緩和を目的に開発したという、このマットレスの低反発感はすごくいい。

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というわけで、厚さ25センチのコンビロイヤルマットレスが筆頭候補。ちなみにこのショールーム、2Fにスペースシャトル内におけるテンピュールでの睡眠体験(15分)なるものができます(写真)。気持ちよかった…。

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帰りに泰明小学校前にある「イッタラGINZA」へ。ここはイッタラの日本初路面店として昨年11月末にオープン。気になりつつも行けてなかったので、ちょうどいい機会だった。

我が家は現在アパートでの仮住まい中で、なかなかストレスフルな状況だ。一軒家の荷物をアパートに押し込めるのは至難の業で、一室は完全に納戸状態。開けていない段ボール箱がそのまま山積みだ(そのまま新居行き)。狭いキッチンは動線が完全に無視されている構造の上、収納不足。一握りの間に合わせの食器類でのローテーションを余儀なくされている。新居に移ったらこうしたストレスを乗り切ったご褒美として、好きなイッタラの食器類をそろえよう!と、それを楽しみに頑張っているのだ。

プレートやボウル、マグなどの陶磁器類は定番の「ティーマ」(ここには秋冬限定色のレッドや、銀座店先行発売のイエローもラインナップ)、シャンパングラスやワイングラスなどのグラスウェアは「アールネ」で考えている。カトラリーは「チッテリオ98シリーズ」がいいな。抑圧された暮らしをしているだけに、引越し時にそれが弾けそうで怖いです…。
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by cyril-aw11 | 2009-01-20 22:42 | 買うもの、買ったもの

芽吹き

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仮住まいのベランダで育てているささやかな植物たちを見回っていたところ、見つけました。ホンの小さな、春の息吹。

昨年の秋に友人から譲ってもらったチューリップの球根。2つのプランターに6個ずつで計12個。そのうちの一つが芽吹いたのでした。先日、今季最低のマイナス15℃を記録したばかりだし、冬はまだまだこれからが本番なのに余りに早すぎないだろうか?とちょっと心配。それともやっぱり暖冬なのか?とは言え、真っ白か真っ茶色で植物の色がない冬の軽井沢だけに、こうして緑が見られるのはやっぱりうれしい。

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そんなわけで、こちらはヒイラギモチ(チャイニーズ・ホーリー)。色味のないベランダが寂しいので、軽井沢の過酷な条件に堪えられるだけの耐寒性があり、かつ鮮やかな色のある植物で思いついたのがこれだった。クリスマスに高原教会に行った際、神父さまからいただいたヒイラギのお守りからの連想で購入した次第。

オフィスに出勤する度に東京には常緑樹が多く、冬でも街が緑色だなあと感じる。思えば軽井沢に移り住むまで、こんなことはまったく気に留めたこともなかった。標高1000メートル、庭造りには手ごわい軽井沢の地。さて、どんな常緑樹なら雑木林に育ってくれるのだろうか。
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by cyril-aw11 | 2009-01-17 22:22 | 日常

すまいと MONEY PLAN

さて新年を迎えて家造りも実施設計の段階となり、資金繰りの方も具体的に考える必要が生じてきた。家を建てることがあれば活用しようと古くからずっと頭にあったのは、「すまいと MONEY PLAN」という建築資金出来高支払管理制度である。これは日本ERIの子会社である日本住宅ワランティ(株)が、建築主の資金(自己資金及び融資金)を住宅の完成まで管理し、出来高(工事の進捗状況)に応じて工事代金の支払いを代行するという制度だ。この制度を使えば、日本ワランティ(株)の提携金融機関より建築工事の着工前に住宅ローンが融資実行される。これはスゴイシステムだ。

<特徴1> つなぎ融資不要

本来、住宅ローンとは完成した物件を担保に融資されるものであり、銀行は最初にお金を貸してくれない。しかし実際には住宅完成までに何度か工事代金の支払いがあり、これを一時的な無担保ローンである「つなぎ融資」によってまかなうのが一般的だ。つなぎ融資には団体信用生命保険が付いておらず、代わりに保証料が必要な上に金利も割高、また工務店への支払いが必要な度に窓口へ出向いて手続きをするという煩雑さも付きまとうことになる。

すまいと MONEY PLANを使うことによって面倒なつなぎ融資の手配が不要になり、着工前に金利や期間といった住宅ローンの借り入れ条件のすべてが決定可能となる。勘違いしやすいのだが、一般の住宅ローンでは住宅が完成してからそれを担保に金消契約が結ばれるため、それまで適用金利も決められないという大きなリスクを背負っていることになる。

すまいと MONEY PLANによって実行された住宅ローン(自己資金も含んでよい)は信託口座に預けられ、建築主の建物を建てるためだけに使われる。

信託(trust)とは日本ではなじみが薄いが、ある人Aが自己の財産を信頼できる他人Bに譲渡するとともに、当該財産を運用・管理することで得られる利益をある人Cに与える旨Bと取り決めること、およびそれを基本形として構築された法的枠組みを意味する。Aを委託者(settlor, trustor)、Bを受託者(trustee)、Cを受益者(beneficiary)、そして信託された財産を信託財産と呼ぶ。受託者は名目上信託財産の所有権を有するが、その管理・処分は受益者の利益のために行わなければならないという義務(忠実義務)を負う。

信託法16条により、工務店・日本住宅ワランティ(株)・実行金融機関のいずれに万一のことがあっても資金は完全に保全される。

<特徴2> 支払い代行

本来の工事請負契約では、完成した建物と建築代金を工務店と建築主が同時に交換するべきとされていても、実際には「契約時に1割、着工時・上棟時・完成時にそれぞれ3割ずつ」といった前払い金が必要となることが多く、しかもこれは実際の住宅の出来上がり状況に比べると支払い過ぎの傾向にある。つまり、建築主は工事の進捗状況に合っていない金額を支払っていることになる。

すまいと MONEY PLANでは委託を受けたJIOの調査員が工事進捗状況の確認と検査を行い、それを建築主に報告した上で信託口座から工務店に代金が支払われる。実際に工事が終了した分の代金を払っていくため、過払いが生じることはない。検査機関によるチェックが入ることも安心だ。

<特徴3> 完成保証

これも勘違いしやすいポイントなのだが、通常では建築中の建物は工務店のものであって建築主のものではない。もし工務店が倒産すれば、工事中の建物は債権者や施工者・納材者に差し押さえられ、工事はストップしたまま。その上、すでに支払った代金が返済される可能性はほぼゼロとなる。自分の家なのに、他人のもの。これが一般的な建築請負契約に潜む危険性である。

すまいと MONEY PLANでは最初から建物の所有権が建築主にあり、完成に必要な建築資金は信託口座で保全されている。途中で止まった工事は別の工務店を手配して続行され、完成保証団体が工事の完成を約束している。建築代金のすべてを現金で決済できる余裕のある建築主でも、あえてローンを組んでこのシステムにより所有権の確保と完成保証を手に入れることも、こういうご時世だけに大きな意味を持つだろう。

もちろん、すまいと MONEY PLANというシステムのメリットを享受するには、建築主にも工務店にも相応の負担が求められることになる。

建築主には信託口座設定料63,000円と、建築請負工事代金の1%相当の支払い手数料。これだけだ。はっきり言って安い。3000万円の家でわずか30万円である。つなぎ融資の金利や保証料などを考えれば、この金額で完全なリスク・ヘッジができれば儲けものだと思う。

工務店側には現場保険の付保、地盤調査の実施、瑕疵保証制度の付保、完成保証制度への登録、JIOによる建築中の工事進捗検査確認(4回)などが課せられる。しかしこれも真っ当な工務店であれば当然クリアしているか、少々プラスする必要があるくらいのハードルである。逆にこの条件に難色を示すような工務店であれば、最初から依頼するべきではないだろう。そういった意味では、工務店の健全性を把握する格好のリトマス試験紙となるかもしれない。

少々長くなってしまったが、こういうご時世だからこそ検討に値するシステムではないだろうか。
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by cyril-aw11 | 2009-01-10 21:00 | 家造り全般

信州万歳

寒かった今朝の軽井沢。車の外気温計は今シーズン初の2ケタとなる、マイナス10℃。でもココによると、7時時点でマイナス9.9℃でギリギリ達せず。真冬日もないし、浅間山の積雪量を見るまでもなく今年は暖冬だ。明日は降るかな?

さて数日来、軽井沢駅の電光掲示板で3/14のダイヤ改正に伴い、今まで通過していた東京行の初列車「あさま500号」が軽井沢停車になると予告されている。現行の軽井沢始発「あさま502号」の発車を1分遅らせて6:41→東京着7:59、その前の「あさま500号」が軽井沢発6:33→東京着7:40となる。現状より東京着が20分ほど早まることになり、早朝に会議などある利用客には朗報だろう。

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気になる初列車の混雑状況だが、動体視力を鍛えるために毎朝通過する「500号」をウォッチしている限りでは(もちろん嘘)、空席も多くそれほど混んでいないようだ。わずか8分後となる次(始発)列車は、高崎まではノンストップでいいと思う。下り列車にしても夕方時間帯の「あさま」が少なすぎるし、各駅停車状態も何とかして欲しい。高崎までは上越新幹線が数多くあるわけで、そちらでその間の利用ニーズには応えて欲しいものだ。

まったく関係ないが、昨日は七草。芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ) 、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ) の7種の野菜を刻んで入れた七草粥を、邪気を払い万病を除く占いとして食べる日だ。まあ今では暴飲暴食になりがちな正月で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという意味合いの方が強いらしい。我が家でも食べたが、まあウマいものではない(笑)。私など「パンチがない」と厚切りハムを入れてもらう体たらく。おかげでウマくなった(笑)。

なぜこの話をしたかというと、今や全国のスーパーでお馴染みとなった春の七草をパック詰めした「七草粥セット」だが、これを最初に考案したのは長野市のある農家だと今朝の信毎で知ったからだ。この厳寒期に信州で春の七草をそろえることはまず不可能なことなのだが、冬のビニールハウスを有効利用するために始めたそうだ。七草をそろえて1月3日頃に出荷し、7日までに売り切らなくてはならないリスキーなチャレンジの裏には、古き良き習慣や行事を大切に次代に伝えていこうとする心が感じられる。こうしたチャレンジャーや、希少な技術力を誇る隠れた実力企業が多い信州はスゴイなと、いつも感心させられている。信州万歳!
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by cyril-aw11 | 2009-01-08 13:12 | 軽井沢

軽井沢に生きる

昨年の11月30日に旧軽井沢のメイン通り沿いの駐車場で、一頭のクマが射殺された悲劇を覚えているだろうか。冬篭りに向けて、たくさんの木の実で満たされているはずの彼女の胃袋は空っぽだった…。その悲劇に関する考察がようやくまとまったので、新たな一年のスタートにあえてアップしておきたい。

ご存知の通り、軽井沢町は自然環境に関する高度な知識やノウハウを有するピッキオというNPO団体にクマ対策を一任している。その内容は通報対応、出没個体への対応、防除対策への助言、そして普及啓発活動と多岐に渡っており、その真摯かつ献身的な活動は大きな成果を上げている。しかしクマを含む「有害鳥獣」の捕獲(駆除)に関しては、何ら権限を与えられていない。最もクマを知る者に、何も決定権が付与されていないのが現実なのだ。

では軽井沢町の場合、誰に権限があるのか。北半分の国指定鳥獣保護区域内では町(町長)と環境省(環境大臣)、南半分の一般地域では長野県(県知事)が捕獲(駆除)の判断を下すことになっている。しかし今回は鳥獣保護区域内であったが、射殺を決定したのは町長でも環境大臣でもなく、軽井沢警察であった。それはなぜか。「緊急避難」である。


刑法第37条(緊急避難)
1. 自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない。ただし、その程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。
2. 前項の規定は、業務上特別の義務がある者には、適用しない。


緊急避難とは「カルネアデスの舟板」で有名だが、生命身体という正当な利益が危険に晒されており、その危険を回避する手段が他に無いためやむを得ずした行為をいう。そして、生命身体への侵害を回避したことによって生じる損害の方が小さいか少なくとも同等であるので、その行為は緊急避難であるとして犯罪にはならないこととなるのだ。

これを今回のケースに当てはめれば、クマによる人身被害が発生しているか、また人家周辺など人間の生活域において発生する恐れが極めて高く、鳥獣保護法第9条による捕獲許可を正規のプロセスを経て(環境大臣より)得ることが時間的、物理的に不可能と判断されたので、現場警察官の指示命令により発砲に至ったということになる。しかしこの「緊急避難」の法解釈については、法学者の間でも見解が分かれていることを付け加えておく。

ピッキオはこれまで幾度となくクマを追い払ってきている。別荘地や住宅地にクマが出没するのは大抵が夜間であり、真っ暗闇の藪に突入してクマにプレッシャーを与えて追うということは非常に困難な作業である反面、人通りがほとんどないことから安全面ではやりやすい状況でもあるそうだ。しかし、今回のような日曜の昼下がりに多くの住民はもちろん、観光客や車の通行が多いメイン通り沿いでの出没はたとえ追い払ったとしても、その先の安全を確保することが非常に困難であっただろうとピッキオも判断したとのことだ。

状況はわかる。それでも釈然としない気持ちが残るのも事実だ。一人の人間も傷つけておらず、おなかが空いて山から下りてきたものの、袋小路に追い詰められて震えていたクマの命を、何とか救える方法はなかったのか。瓢湖の白鳥の餌付けが鳥インフルエンザ防疫の観点から中止が計画されているという話や、温泉に入りに来るサルたちが増えすぎて人間に「悪さ」をするという理由から「間引き」が行なわれるという話。いずれも観光客誘致などの目的で集められた動物を、人間の身勝手やきまぐれで駆逐する実例だ。その根っこはすべてにつながっている。

これ以上不幸なクマを増やさないためにピッキオだけに頼ることなく、住民や観光客は自分でできることだけはしなくてはならないだろう。ゴミや食糧でクマを誘引することがないようにすることはもちろん、人間と動物の「臨界」があいまいな軽井沢だからこそ、自然豊かな地に足を踏み入れるときは必ず自分の存在をクマに知らせる手立てを講じることが、人間側の最低限の責務であると信じている。

多くの生きものたちが、地球のどこかで無事に新年を迎えられたことを、そっと祝って。
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by cyril-aw11 | 2009-01-04 19:24 | 自然・環境

謹賀新年

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遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。やはり何と言っても正月は富士山ということで、例の飯綱山公園へ。目一杯にズームしても、この大きさが限界。

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今まで毎日この大きさで富士山を眺めていたので、ずいぶん遠くに来たんだなあと暫し感慨に耽る。

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その代わりに大好きな浅間山を毎日眺めることができるようになったわけであり、新しい生活は楽しい。それにしてもここのところ日々、噴煙の量が増えてきている…。

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今年は計画中の新居も着工となる。どんなに気を配っているつもりでも、人間が生活するということは自然を壊してスペースをいただくということに他ならない。そのことを常に忘れず、自分と自然の関わり方を深く自問する一年にしていきたい。
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by cyril-aw11 | 2009-01-03 19:22 | 軽井沢