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稲掛

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少し前の写真ですが、追分の田んぼでの光景です。

稲掛。はざかけと読みます。竹や木で2つの三脚を組んで竿を渡し、そこに刈り取って束ねた稲をかけるのです。自分が子供の頃は9月下旬頃からごく当たり前に目にした光景ですが、現在は日本各地でコンバイン刈りが一般的となり、あまり見かけなくなりました。

コンバイン刈りではその時点でお米は茎から切り離され、そのまま乾燥機に入れられます。はざかけでは茎ごと刈り取られ、干された稲は茎や葉に残っている養分を米粒へと送ります。やがて茎はカラカラに乾いて藁となり、お米はより美味しくなるのです。

時間をかけて、天日干しするお米は急激な温度・水分変化でお米の組織を壊すことがないそうですが、その分稲刈り・脱穀の手間がかかります。手間暇をかけても昔ながらの作法で、おいしいお米を作ってくれる農家の方たちに感謝です。
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by cyril-aw11 | 2008-10-26 21:24 | 軽井沢

県産材の家造りで一斉見学会開催へ

またもや「信毎web」から。以下、転載。
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 県産材を使った家造りに取り組む工務店など県内の28企業・団体が11月15、16日、県内全域で一斉に住宅見学会を開く。大手住宅メーカーが県内に展示場を相次ぎ建設するなど業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、地場の工務店が連携して競争力を高めよう-と初めて企画。間伐材の利用を進めることで県内の森林保全にも役立ち、地場産業の活性化にもつながるとPRし、大手との差異化も図る。全県規模の一斉住宅見学会は、全国的にも珍しい試みという。
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詳細は「信州木楽ネット」(写真も)を参照されたい。

ご存じの通り、緑豊かな長野県はその約80%が森林であり、今頃の時期から「利用間伐」が盛んになる。これは「山の木を全部切らずに30%程度伐採し、山の手入れと兼ねた木材生産をする」というまさに木こりがやっていた作業。これによって森林には地面まで陽が差し込んで下草が育つようになり、一本一本の木も太く高く伸びることができ、風が通り抜けるようになることで虫や鳥も好んでやってくる豊かな場所へとなっていく。

手つかずの自然林と違い、人間が作った森林は木の畑ととらえるべきで、維持していくためにはやはり人間の手によるアフターケアが欠かせない。木を一本たりとも伐ってはいけないというのは間違いなのだ。

地産池消という観点からもエコであるし、また自分の住んでいる土地とつながる山の木を誰がどのように加工して手元に届き、どのように使われているのかを知れるというのは家造りをより楽しくし、また自分の家への愛着をより深くするのではないだろうか。
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by cyril-aw11 | 2008-10-23 16:16 | 家造り全般

軽井沢に通年の屋内アイスリンクが復活へ

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例によって「信毎web」から(写真も)。以下、抜粋。
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 来年度から軽井沢町が風越公園を再整備して、既存の屋内アリーナを通年でアイスホッケーに使えるよう改修、新たに通年利用のカーリング施設も建設する計画を進めていることが明らかになった。以前、このブログでも記事にしたように千ケ滝の「軽井沢スケートセンター」が来年3月末で閉鎖されるため、その代替施設としての役割を担う。

 風越公園には冬季はカーリング場、夏季は温水プールになる「スカップ軽井沢」や、屋内アリーナ、屋外テニスコート、運動場、体育館があるが、このうち通年のアイスリンクへの改修を予定するのは屋内アリーナ。現在は9月下旬から4月上旬まで主にアイスホッケーに利用されている。

 一方、スカップ軽井沢は、トップレベルのカーリング選手の育成を目的とする「ナショナルトレーニングセンター(NTC)」に指定されているが、4シートのカーリング場として使用しているのは10~3月のみ。充実した強化拠点づくりと競技人口の増加を目指す町は、5シートを確保できる新施設を公園西側の町有地に造り、スカップ軽井沢は通年の温水プール施設とする考え。このほか、屋外テニスコートに観客席を置く「センターコート」も整備。屋外スケートリンクも夏場に多目的利用ができるよう改修する。

 事業費は総額30億円程度を見込み、国補助も求める方針。今後、町民の意見を募るなどして計画の詳細を詰め、来年度中の着手を目指す。

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「まちづくり交付金事業」の認可を受け、15億円をかけて中軽井沢駅を整備する件は以前にも触れたと思う。計画では図書館を新設、2Fにはテナントを入れて軽井沢駅と同じように北口、南口に分けてエレベータで昇降させ、建築規制枠いっぱいの全高13メートルの駅ビルを造るという話だ。乗降客が1000人/月の駅に。

ここのところの金融恐慌で経営が立ち行かなくなっているデベロッパーも多いため流動的になってはいるが、軽井沢駅にも駅ビル新設の話はある。地元の建設業者やそれに付随する一部の人々には朗報かもしれないが、こういう話が持ち上がる度に「やはり軽井沢も土建体質なんだな~」と実感する。その土地ならではという物を削って箱モノを造っても、その効果が瞬間風速でしかないことは中学生にだってわかる。その中学生にだってわかることをやってしまうのが何とも情けない。

今回のことだってそうだ。スケートセンターの代替施設を造るところまではいいとして、国の補助金(国民の血税)まで頂いて30億円を使う価値があるのか?「センターコート」なんているの?屋外スケートリンクを夏場に多目的利用って、具体的に何する気?いらないでしょ?

そんな死に金を垂れ流すくらいなら、町内の放置された雑木林の間伐や枝掃いなどの再生事業に助成金を出す、さらには町有地として買い上げてトラストにするなど軽井沢の自然や景観を守り育てることに使って欲しい。箱モノは東京に敵うわけがない。軽井沢の財産は豊かな自然に他ならないはずだ。
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by cyril-aw11 | 2008-10-22 15:25 | 軽井沢

時間

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週末に久々のお呼ばれ。聖路加ガーデンで大学時代の友人の結婚式があった。年齢的に仲間内ではラストか(笑)。段々と結婚式よりも葬式に出席することの方が多くなってきた。

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47Fからの眺望は良くも悪くも圧倒的だった。月島周辺にニョキニョキと建ち並ぶ高層マンション群も壮観だが、そのほぼすべての部屋に明かりがついていることに驚かされた。間違いなく億ションじゃなかろうか。

その友人は大学入学を機にとある地方から上京。卒業して新入社員だった頃にこの風景と出会い、「東京って何て美しいんだ!ここで頑張っていこう」と思いを新たにしたそうで、ここでの挙式はいわば原点回帰だとのことだった。

自分もその頃だったら同じことを思ったかもしれない。でも今の自分の眼には一本の樹すらもない、無機質な瓦礫の山としか映ってこない。やはり自分は樹のないところには住めない体になっているのだと実感した。そう、確実に時は人を変えるのだ。
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by cyril-aw11 | 2008-10-20 13:08 | 日常

軽井沢の休日 その1

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唐突ですが、時々どうしてもラーメンを食べたくなることってありませんか(わざわざ軽井沢まで来てなぜラーメン?というのは置いといて)?軽井沢~御代田~佐久には結構な数のラーメン屋はあるものの、あまり「ここはウマイ!」という話を聞かない。

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友人が「ここはおいしいらしいよ」と挙げてくれたのが、この「麺ハウス 御代田店」。国道18号の三ツ谷東交差点を軽井沢方面に1分ほど走ったところにあった。

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この店の一番人気の看板メニューは「ねぎ味噌ラーメン」らしいのだが、「初めての店では塩ラーメンを食え!」という古人の格言?に従って「ねぎ塩ラーメン」を食した。味の好みは人それぞれなので多くは語らないが、ピリ辛のねぎが程よく効いていて私の好きな塩ラーメンの味だった。麺は太目のちぢれ麺でモチモチした食感。もう少し固めでもいいかも。餃子は家庭の味でこちらも好みだった。何より店員さんの感じがとてもいい。ハキハキと、そして笑顔での対応。店の印象は全てこれで決まると思う。

帰りに森の扉さんが紹介されていたおぎはら植物園」でいくつか花の苗を買って帰ろうと思ったのだが、連休中のR18はメチャ混み。

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さっさと断念し、「FLOWER FIELD GARDEN'S」に目的地変更。インチキガーデナーなので、そこまでこだわりがない(笑)。ここは軽井沢チャーチストリートの「FLOWER FIELD」の2号店で、ディスプレイもさすがにオシャレ。天気のいい日に、花を冷やかしながらブラブラするのは楽しいですね。

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本日の収穫。色とりどり。ピンが来ていないのはご愛嬌。
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by cyril-aw11 | 2008-10-13 19:07 | 軽井沢

メルシャン軽井沢美術館

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以前から行こう行こうと思いつつ、後回しになっていた「メルシャン軽井沢美術館」に行ってきた。とは言え、お目当ては美術館ではなく敷地内にあるウイスキー蒸留所の方(笑)。私は無類のウイスキー党であり、ずっと「BOWMORE」などのアイラモルトを愛飲してきたのだが、ある日「Ogosso」で「軽井沢12年」を飲んですっかり気に入ってしまい、ずっとこの蒸留所に足を運びたいと思っていたのだ。

この「軽井沢12年」、あまり量販店などで目にすることはないのだが、2001年にはロンドンにおける「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)」のワールドワイドウイスキー部門において金賞を受賞しているとのことだ。

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約300種類ものワインや蒸留所限定ウイスキーなどが並ぶメルシャンプラザでさっそく試飲。

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銘柄は「軽井沢17年」だった。マイルドで旨い。運転手にさせられたため、せっかくのワインがテイスティングできない連れ合いは恨めしそうだった(笑)。その後、1955年開設の蒸留所の見学ツアーに向かう。約15分で製造工程をざっと見学できるこのツアーは、10:00/11:00/13:00/14:00/15:00/16:00の1日6回の開催。なかなかの盛況ぶりだった。

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この蒸留所では麦芽作りはしておらず、ピート(泥炭)が潤沢な本場・スコットランドから輸入、それを浅間山の水を使って精製する過程からのスタートだそうだ。軽井沢の(実際は御代田町だが)冷涼な気候と貯蔵樽に適度な湿気を授ける霧、そして天然のミネラル・ウォーターである浅間山麓の湧き水という3つの要素がスコットランドの風土と重なり、ウイスキー作りに適しているという。だがその軽井沢も木々の伐採や温暖化現象によって年々気温が上昇し、その蒸留に最適な環境が変化してきているのが気がかりだ。

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ベールのような蔦に覆われた木造の貯蔵庫で、ゆっくりと樽熟成を重ねる「軽井沢」。瓶詰めされるまでにその2%が蒸発するが、それをスコットランドの職人たちは「天使の分け前」と呼ぶそうだ。少し献上した分、天使たちがウイスキーに旨みを与えてくれるのだという。何とも洒落たネーミングではないか。

帰りにメルシャンショップに戻り、蒸留所限定のシングルカスク・モルトウイスキー「軽井沢VINTAGE13年」をチョイスして買ってきた。毎日の晩酌が楽しみである(笑)。
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by cyril-aw11 | 2008-10-05 23:03 | 軽井沢

Who spits against Heaven spits in his own face.

以前、動物+植物=森という記事を書いた。この「動物+植物=森」というのはその記事の中で紹介した日本熊森協会による言葉で、その基本理念はこう記されている。

《動物+植物=森 クマは豊かな森のシンボルです》
 自然界は種々雑多な動植物が生態系のなかで絶妙のバランスを保ちながら共存しています。1種類でも生物がかけると生態系のバランスはたちまち崩れ、森は崩壊に向かいます。野生動物もまた、森の形成に多大な貢献をしています。動物がいなくては、森は森になりません。
 クマは日本最大の大型獣であり、自然界のあらゆる恩恵を受けて生きています。つまり、クマの棲める環境を残すということは、他の全ての生物が生息可能な豊かな自然を守ることにほかなりません。

私が以前から拝読しているとあるブログに、山形で痩せこけたクマが射殺されたことに関する考察が載っていたので、トラックバックさせていただいた。この方は以前、知床半島に足を運ばれた際にメスのヒグマ「ソーセージ」のことを知り、胸を痛めて記事を書かれたことがある。詳しくはトラックバック記事内からリンクで読めるが、簡単に言えば里山に餌がなくなり市街に降りてくるようになってしまったヒグマを、地元の人たちが一生懸命に威嚇くして追い返して人間が怖いことを繰り返し教えていたのだが、ある観光客が気まぐれで与えたソーセージ一本ですべてが台無しになり、射殺に至ったという話だ。

しかし今回の話は、より悲劇的だ。この痩せこけたクマは人を殺していない。それどころか人間のテリトリーである市街地に降りてすらいないのだ。人間が栗拾いのためにクマの生息域である山中に無防備な状態で入ってケガを負わされるきっかけを作り、そのせいで殺される必要のないクマが射殺されてしまった。これは一種の人災と言えないだろうか?人間の所業によって里山に餌がなくなり痩せこけたクマが、自分のテリトリーに入ってきた人間を襲わざるを得なくなった悲劇にちょっと思いを馳せていただけたらと思う。

クマは日本最大の大型獣で、自然界のヒエラルキーの頂点に立つ山の守り神だ。その神様の命を無尽蔵に奪い続ける権利が人間にはあるのだろうか?天に向かって吐いた唾はどこに向かうのか?答えは明らかだ。
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by cyril-aw11 | 2008-10-03 16:58 | 自然・環境