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ツキノワくんと6人のおともだち

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今朝の東京新聞の暮らし面に「奥山に戻らないサル」というコラムがあった。マタギの長老から聞いたという話だ。ちなみにマタギとハンターは違う。マタギは独特のしきたりや戒律を重んじる狩猟民集団で、ハンターはただ鉄砲を持って獲物を撃つ人たちだ。


さてそのお話。以前は人里にサルが出てくることも、畑を荒らすこともほとんどなかった。それが変わったのは、木の実をつけるブナなどの天然林が伐採されるようになってからだ。林道を山中まで延ばし、作業が始まったことでサルたちの生活の場に人が入り込むことになり、サルたちは人里近くに逃げてきた。その伐採跡にはスギの植林が施され、自然環境が変わってしまう。スギの造林地は人間にとって見た目は以前と同じ緑だが、これは動物のエサとなる木の実をつけない。こうしてサルたちは山に帰らず、人が栽培した物が一箇所にまとまっている畑を餌場にした方が効率がよいことを学んでしまったのだと・・・。

軽井沢もこうしたサル、そしてさらにはクマが人間の生活する場所に入ってきてしまうという問題を抱えている。昔の人はクマとの共存を図るため、山の裾野に果樹のバリケードを設けたという。つまり木の実の凶作などで山から下りてくるクマを食い止めるべく、あえてクマが食べるための果樹を多く植え、そこまででクマが止まるようにしていたそうだ。でも今はそういうバリケードはなく、人間の出したゴミの臭いにつられてクマは人里までやってきてしまう。

軽井沢を拠点にクマと人との共存のため、その最前線で日夜活動するピッキオが2003年、富山県の企業と共同でクマに荒らされない「野生動物対策ゴミ箱」を開発した。においが漏れず、力が強くて手先が器用なクマでも壊したり開けたりできず、しかし人間には簡単に開閉できるように工夫された特別なごみ箱だ。しかし特別仕様であるため1台20万円かかり、必要な資金を集めることが難しい状況という。


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そこで、WWFがこれを支援するため、森の人気者ツキノワくんのともだちに何とかできないものかと声をかけてみると・・・たちまち6人のともだちが馳せ参じ、ピッキオへの資金集めに快く協力を申し出てくれたのです!というのが、「野生動物対策ゴミ箱」購入資金集めのグッズ誕生のいきさつです。うちには既に冒頭のクロネコがやってきました(金森美也子さんの著作「りすが作る、手袋でぬいぐるみ」の中のキャラクターですね )。

こうした運動の裾野が広がっていくことを願って、これからもできる範囲でお手伝いできればと思っています。
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by cyril-aw11 | 2007-11-05 13:24 | 自然・環境