カテゴリ:軽井沢( 47 )

Un concert du petit de l'hiver

昨夜は今年を締めくくるにふさわしい、「ラフォーレ倶楽部ホテル中軽井沢」のラウンジバーで開催されたバイオリン独奏会に出かけた。ラフォーレさんは土地探しをしている頃の定宿となっていて、こじんまりしていて居心地がいい。トンボの湯のように雑多に込み合っていない露天風呂が、特に我が家のお気に入りだった。いいホテルです。

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我々が行ったのは2回公演の後半で、ソロバイオリンは早川さくらさん。芸大大学院を卒業後、フリーで活躍されている新進気鋭のヴァイオリニストだ。クラシックのスタンダードはもちろん、「戦場のメリークリスマス」や「ムーンリバー」といった映画音楽も織り交ぜて、聴き手を飽きさせない構成。とてもたおやかな演奏だった。フラッシュが焚けない状況だったので、手ブレが酷いがご容赦を。本当はとてもきれいな方です。

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終演後、レストラン「ラ・ブリーズ」でディナーを堪能。こってりクリーム系のフレンチは苦手な我が家だが、ここのあっさりしたフレンチはスルスルと入る。そのせいか写真はデザートの「クリームブリュレとオレンジのミルフィーユ アイスクリーム添え」の1枚のみ(笑)。

レストランではお一人で食事されていた「たまちゃん」こと早川さくらさんとテーブルを共にする僥倖を得た。ご自分ですべてのマネージメントをされているという若いのにしっかりした、しかもすごく感じのいいお嬢さんで、とても楽しい時間を過ごすことができた。ひょんなことからお互い司馬遼太郎の「燃えよ剣」がバイブルで、新撰組と会津藩主・松平容保公にカタルシスを感じるという共通項を発見。大いに盛り上がってしまった(笑)。

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今朝、家のカーテンを開けると目の前にいた雉のメスと目が合った。今年最後の日に何とも縁起がいいので、驚かさないように窓越しに撮らせてもらった。

それにしても今年は新居の計画から信州人の仲間入りと、バタバタと激動の一年だった。多くの方々のブログやコメントに助けていただき、感謝に耐えません。本年同様、来年もよろしくお願いします。
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by cyril-aw11 | 2008-12-31 18:16 | 軽井沢

小諸市飯綱山公園

雷電くるみの里」からの帰り道、「飯綱山公園」に寄ってみた。遅くとも戦国時代の終わり頃には造られていたと言われる富士見城跡で、そこからの眺望は平成17年に「関東の富士見百景」に選出されている。

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隣接地には県の動物愛護センター「ハローアニマル」がある。ここでは働く県職員の半数が獣医師で、動物とのふれあいを通じて命の大切さを学んで欲しいとの思いから、飼い方教室や施設内のドッグランでの動物とのふれあい教室、また学校などへ動物との訪問活動を行っている。

県内の保健所に持ち込まれた仔犬や仔猫の中で健康な仔の譲渡会も月に2回行われており、現在犬の譲渡会参加待ちが63名、猫が11名。昨年一年間で、犬199匹、猫75匹のマッチングに成功している。「ドリームボックス」というまやかしのネーミングをご存知の方も多いと思うが、こういう制度によって少しでも不幸な動物たちを減らしていければと願う。

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さてカモシカ君が目印の小諸高原美術館横の階段を登って、少し歩けば富士見城跡だ。

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なぜか富士見「百景」なのに、No.126。しかも調べたら全部で128箇所あるらしい。残念ながら白くガスっていて、富士山は見えなかった。

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小諸市街一望。

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ここ小諸辺りからだと浅間山の見え方が全然違う。ホンの頭を出すくらいだ。

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比較対象に、いつもの撮影ポイントからだとこんな感じ。それにしても今年の浅間山、雪が少ない。寒気が持続しない気象条件によるものだろうか。

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今日も暖かな日だったので、モグラさんたちの活動も活発だったようだ。
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by cyril-aw11 | 2008-12-30 23:56 | 軽井沢

星野エリアのクリスマス

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軽井沢で我が家のお気に入りの場所と言えば、星野エリアだ。家造りに大きなインスピレーションとヒントを与えてくれる隠れ家である「星のや」をはじめ、1974年に日本で最初に指定された「国設軽井沢野鳥の森」、そして先週もゆず湯をゆっくりと堪能してきた「トンボの湯」と、軽井沢を楽しむためのすべてのツールが凝縮しているように感じられる。

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今回は日頃お世話になっているSさんのお勧めで、あまり足を踏み入れていなかった「ホテル ブレストンコート」エリア内のクリスマス・イルミネーションを楽しみに出かけた。

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軽井沢高原教会」の中庭はキャンドルと光のカーテンの暖色系イルミネーションでまとめられている。クリスマス特別礼拝やコンサートも行われていた。

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お隣の牧師館では、暗い中庭をロマンティックに歩くためのランタンの貸し出しがある。館内で牧師さんがヒイラギのお守りをくださった。

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石とガラスのアーチが王蟲に見えなくもない「石の教会」がブルーに美しく浮かび上がる。写真では捉えられなかったが、ミラーボールを使った光の反射が周囲の木々に雪のように映えていた。バッハなどが静かに流れる礼拝堂内部は何とも言えないcozyな雰囲気。あまりにも居心地が良く、正面のガラス窓を見上げながら厳かな気分にさせられた。

随分と礼拝からご無沙汰してしまっている我が家。ここで行われる礼拝に参加してみたいと思い牧師さんに尋ねてみたが、有名になり過ぎてしまった現在は結婚式や観光だけで手いっぱいで、礼拝は行われていないとのこと。残念だ。

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白色系のたくさんの花で彩られたブレストンコートのロビー。クリスマスツリーの周辺では多くの人がひっきりなしに写真撮影をしていた。

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ザ・ラウンジ」でケーキを買って帰る。

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カタヤマ」で予約していたローストチキン(クリスマスはターキーではなく、チキンなのでうれしい限り!)をピックアップ。絶妙な味付け。これと「yellow tail」で天皇陛下75歳、東京タワー50歳、そして少し早いがジーザス・クライスト2008歳の誕生日をお祝いした。

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ちなみに「CABOT COVE」さんのシギのデコイたちもクリスマスの装いだった。この靴下の中、明朝は大好物のタニシなどでギッシリかも知れない(笑)。
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by cyril-aw11 | 2008-12-24 11:14 | 軽井沢

苗名滝(地震滝)

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すっかりアップするのを忘れていたが、10月の連休に新潟県と長野県の県境、関川の本流にかかる苗名滝(日本の滝100選に選出)に足を運んだ。紅葉狩りに少し遅いのはわかっていたのだが、何とか残り香だけでも…と思った次第。

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まずは上信越道を信濃町で降り、黒姫山を望むお気に入りの道の駅へ。

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安くて新鮮な採れたて野菜がたっぷり。長野に来る前からツルヤの野菜の豊富さや安さ、鮮度には驚かされていたが、こういうところに来るとやはりモノが違う。こうした地域の資源を分けてもらえる場は本当にありがたい。地産地消という循環の意味を肌で感じられる。

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おいしいね。

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さて杉の沢温泉から笹ヶ峰方面に登る途中を左折、細い道路を突き当りまで進むと食事処「苗名滝苑」周辺が大きな駐車スペースになっている。子供たちが店番をする売店も。

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ここから滝までは15分ほどだが、ほとんどが整備された遊歩道なのでトレッキングというほどではない。スタート地点にはこんなストックも用意されていて、自由に使える。ただ、歩くのにはちょっと長すぎて使いづらい…。

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護岸工事がきっちりされていて、公共事業みたいだね…と連れ合いと話していると、通りがかった子供連れのおじちゃんが興味深い話をしてくれた。ここは10年ほど前(正確には1995年らしい)に100年に一度という大洪水に見舞われて遊歩道がみんな流されてしまい、数年前(正確には2002年らしい)にようやく復旧工事が終わって、この新しい遊歩道が完成したとのことだ。

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その時の鉄砲水がえぐった山肌は、今もくっきりと残っている。

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遊歩道をしばらく進んだところにある螺旋階段塔の上から、渡ってきたばかりの吊り橋や駐車場周辺の店を望む。ちょっとした集落だ。

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そこから先は舗装こそしていないが、難易度の高くない遊歩道を10分ほど歩けば滝に到着だ。もう一本吊り橋を渡ると、河原から滝壺に近づける。さて何故、地震滝と呼ばれているのか疑問だったが、これで納得。滝から落ちる水音があたり四方に轟き、あたかも地震のようだったことから地震滝と呼ばれ、また古語辞典によると「地震」と書いて「なゐ」と読ませていたことから「苗名滝」に転化したようだ。

ちなみに、一番の見頃は雪解けで水流が多い春らしい。まさしく「地震」のような水音が楽しめるそう。

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「cafe gland」でお茶をして帰る。テラスで飲むコーヒーでリフレッシュした。

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ハチが干し柿の分け前を少しもらっていた。
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by cyril-aw11 | 2008-12-20 17:08 | 軽井沢

雪の日の周ちゃん

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朝起きて、カーテンを開けたら外は雪景色だった。勢いは弱いがまだ降り積もりそうだったので、さっそく写真を撮りに出かける。

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家を出る前にふとベランダから外の木を見ると、アカゲラさんが何やらコツコツと精を出していた。遠いし、自前のレンズではこれが限界。う~ん、暗いしヘタな写真だ。

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まずは腹ごしらえ。ご近所さんの「CABOT COVE」へ。今さら拙ブログで取り上げるまでもない有名店。有名になり過ぎてちょっとお邪魔するのに気後れしていたが、雪の日ならそう混んでもいないだろうと出かける。ちょっとご無沙汰だったのだが、ご主人はブログをご覧になってくれているらしく、「久しぶりの感じが全然しないですね」と気さくに言ってくださった。

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今日のスープは「ブラウンマッシュルームスープ」。これが絶品。いろいろな野菜を煮込んだいるためトロトロで、その上にマッシュルームの香りがよく出ている。全部をすり潰してしまっていないので、歯ざわりもいい。おかわりしたいぐらいだった。

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そして週末限定メニューでサーブ中という「ブルーベリー・パンケーキ」セット。自家製ソーセージかベーコンが付く。このブルーベリーは、いつかこのパンケーキを作りたかったという奥様が摘み、冷凍しておいたもの。さらにアメリカンダイナーでサーブされるパンケーキと違い、ミルクバターでなくヨーグルトを混ぜ込んでいるため、しつこさが全くなく程よい酸味に包まれている。本物のメイプル・シロップもベタベタな甘さではなく、本当においしい。見通しが立てば平日メニューへの組み込みもアリとのこと。

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お客が我が家だけになったところで、リクエストに応じて周ちゃん登場。本当に私をうれしがらせてくれようと、甘えに来てくれる。そのホスピタリティに感謝。雪はあまりお好きでないらしい(笑)。今日は散歩の帰りに寄ったという秋田犬のもんちゃんにも少しだけ遊んでもらうことができ、ラッキーだった。気は優しくて、力持ちという感じのワンちゃんだった。

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そうそう、なんと言っても我が家のお気に入りはポットでサーブされるコーヒー。使われている「Green Mountain Coffee Roasters」のコーヒーはオーナーご夫妻こだわりの一品。コーヒージャンキーの我が家も大ファンだ。大満足でお店を後にする。

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昼過ぎには雪も止み、気温も上がってきて道路はベシャベシャになった。明朝の出勤時は凍結注意だ。

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冬の軽井沢は美しく楽しい。雪の日は特に。
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by cyril-aw11 | 2008-12-14 15:39 | 軽井沢

軽井沢の休日 その2

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午後から本格的な雪となった3連休の最終日、前々から気になりつつ行きそびれていた「手打ちうどん 松鶴」に伺った。場所は有名蕎麦店「きこり」のR18を挟んだ向かいで、「モリモリ亭」の隣り。木曜定休。

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きのこうどん。味噌汁に申し訳程度に入っているものとは風味が全く違う、正真正銘のナメコがふんだんに使われている。鍋焼きうどん。あっさりしていながらもダシが効いていて、盛りだくさんの具はどれもおいしい。寒い雪の日に体が芯まで暖まった。鳥の竜田揚げ。実はこれが隠れた絶品。私は大の鳥唐フリークなのだが、うす醤油ベースのこの竜田揚げに完全にはまってしまった。

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会計時に店員さんと立ち話をしていると、わざわざ店主が見送りに出てきてくれた。「軽井沢に蕎麦屋は多いけど、うどん屋ってないですよね」と言うと、やはりあえてそのニッチを狙ったとのこと。まだ今年の4月に開店したばかりとのことだが、お向かいの「きこり」のような大御所になるのは間違いないだろう。

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食事を終えると「軽井沢プリンスショッピングプラザ」へ。あれだけ日頃嫌がっている場所に足を向けるのには深い理由がある(笑)。私の足元を防備する冬の定番「SOREL」のブーツを扱っているのは「SATO SHOES STUDIO」だけなのだ。旧軽井沢の本店に行けばいいのだが、あちらの営業は19時まで。このプリンス店ならプラチナバーゲン期間中は、21時まで買い物ができる。おまけに雪が降っているとなれば、間違いなくガラガラだろうという読み。果たしてガラガラだった(笑)。

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目的のSORELのブーツを2足ゲット。冬の私の装備はほぼ9割が「AIGLE」「L.L.Bean」「ユニクロ」(ヒートテック)、そしてSOREL。その中でもAIGLEとSORELは別格だと思う。SORELは1908年にカナダのオンタリオ州、ウィリアム・H・カウフマン社より誕生。「耐久性と快適性の両立」ができるウインターブーツの開発、そしてリリースは極寒地で暮らす人々に大きな衝撃を与えた。これがウインターブーツのスタンダードの原型となり、現在広く世界で受け継がれている。

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ついでにこんなイルミネーションを撮影。とにかく寒かった。
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by cyril-aw11 | 2008-11-28 21:08 | 軽井沢

しなの鉄道、軽井沢の用地売却「白紙」に

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今朝の「信毎web」から。以下、転載。

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 県出資の第三セクターしなの鉄道は25日の取締役会で、北佐久郡軽井沢町の軽井沢駅東側に所有する旧JR信越線鉄道敷約1万7000平方メートルの売却計画を白紙に戻すと決めた。交渉先の不動産会社アーバンコーポレイション(広島市)=民事再生手続き中=の子会社が仮契約解除を申し入れていた。

 しなの鉄道は3月末で約5億9000万円の累積赤字を一気に解消できるとし、早期売却を望んでいた。本年度は経営再建を目指す5年間の第1次中期経営計画の最終年度で、計画が掲げる累積赤字解消の目標達成は困難になった。

 古坂和俊代表取締役専務は記者会見で「残念だが(交渉先が経営破たんする)こういう状況下では致し方ない」と述べた。旧鉄道敷売却の方針自体は変えず、新たな売却先を探すが、景気後退で地価も下落傾向のため、売却時期は慎重に見極める方針。

 旧鉄道敷売却は2005年、別の外資系開発会社と仮契約。昨年、アーバンの子会社に仮契約の地位が譲渡され、さらに別の子会社アーバン・グローバルインベストメント(東京)に移った。アーバン側は複合商業施設建設を計画していた。

 8月に民事再生手続きを申請したアーバンコーポレイションは「国内不動産業も米国発の金融危機の影響を受け、テナントの出店意欲も低下している。テナント料を当初想定より下げざるを得ず事業として成立しない」と説明。仮契約は年内に解除の見通しだ。

 取締役会で報告された08年9月期中間業績は、昨年6月の運賃値上げ効果もあり、経常利益が前年同期比10・3%増の2億400万円。本年度通期(08年4月-09年3月)の当初業績予想には旧鉄道敷の売却益は見込んでおらず、当期純利益5300万円などの予想は修正しない。

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この夏から本格的に深刻化した米国発のサブプライムローン問題は、もはや金融危機に止まらず世界恐慌の様相を呈してきている。ただ見方を変えれば、実態のないバブル経済は早めに弾けさせて健全化を図った方がいいとも言え、そういった意味ではこの軽井沢駅用地買収白紙化も数少ない金融危機の「功」の部分と捉えるべきかも知れない。何しろ「日本有数のリゾート地・軽井沢の玄関口にとても相応しいとは思えない」と町議会に全会一致で反対決議をされる体たらくの駅ビル計画だったわけで、ゆっくりと「相応しい」計画を立てるだけの時間を与えられたと前向きに考えたい。

そもそも「しなの鉄道」という3セク自体が公益に軸足を置いており、単体で純粋な利益追求が難しいのは衆目一致のところであるわけだし、仮に用地売却によって一時的に累積債務を解消したところで根本的な問題が解決するわけではない。強心剤が切れれば、また心臓の動きは緩慢になる。つまり、用地売却は何も生まないわけだ。

ただアーバンがコケたことで一時的に計画はストップしたが、またいつ第2のアーバンが現れないとも限らず、もっと強引且つ醜悪な計画が浮上する可能性だってある。町議会はそれを阻止すべく、町による用地買い上げ(=町有地化)を提案しているが、例によって町長は中軽井沢駅と追分宿のハコ物建設推進を第一とするため、当面は様子見を公言している。やはり国を変えるのも町を変えるのも、方法は高い民度による審判(=選挙)しかないようだ。
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by cyril-aw11 | 2008-11-26 23:27 | 軽井沢

観光客が熊に襲われけが 軽井沢・雲場池

例によって「信毎web」より。 以下、転載。

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 6日午後1時半ごろ、北佐久郡軽井沢町旧軽井沢の雲場池(くもばいけ)で、観光に来た群馬県高崎市、飲食店店員の女性(60)が熊に襲われ軽いけがをした。熊は逃げ去った。雲場池は紅葉の名所で、軽井沢署は池周辺にいた観光客約50人を避難させた。近くには軽井沢東部小学校もあり、町は下校時の注意を呼び掛けた。

 同署によると、女性は友人2人と訪れ、池西側の遊歩道を最後尾で歩いていたところ、やぶの中から体長約1メートルの熊が現れ、背中を引っかかれた。友人が119番通報し、町内の病院で手当てを受けて帰ったという。

 熊は約30分後、北東に1キロほどの旧軽ロータリー南側で川から上がり、道路を横切って民家の玄関前や庭などをうろついているのを目撃された。水道工事業の女性は「ごみ置き場を荒らそうとしたり、隣家の玄関や庭にしばらくいた後、南の方に逃げた」と話した。

 同署員約20人と地元猟友会員、町から熊対策を受託しているNPO法人「ピッキオ」スタッフらが熊対策犬も連れて捜索したが、臭気が途絶え、見つからなかった。

 雲場池は新幹線軽井沢駅から北西約1キロ余の別荘地にある。町とピッキオは同日、池周辺2カ所に注意を促す看板を設置。7日朝は通学時間帯に付近をパトロールする。

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市街地に近い雲場池にクマが出没したということでかなり大騒ぎされているが、今年のクマの出没数は昨年の半分程度というのが実情のようだ。昨年は旧軽井沢のメイン通りで度々目撃され、別荘地や住宅地でも被害があったが今年はそれがない。恐らく今年は主食のドングリが豊作なのだろう。

今回はコグマのようで、被害も軽く引っかかれただけのもの。冬眠前のエサを探してさまよい歩くうちに道に迷い、突然出会った人に驚いてとっさに身を守ったのだと思われる。あるいは母グマとはぐれてしまったのかもしれない。「ピッキオ」は昨年までに16頭のクマに発信器を付けて行動を追跡しているそうだが、今回のコグマはその対象外だったらしい。

「観光客が襲われたのに町の対応が鈍い」という反応が一部にあったそうだが、あまりにも近視眼的な発言だ。何をどう対応せよというのだろうか。読む限り町はピッキオと連携し、打てる手は十分に打っている。それとも、人間のせいで生存圏から出てこざるを得なくなったクマを、一匹残らず打ち殺せと言うのだろうか。そういう向きは、ニホンオオカミの絶滅の歴史などはご存知ないのだろう。

そもそも軽井沢というのは豊かな自然に囲まれている土地であり、裏を返せば人間と動物の生存圏が非常に近く、その境界があいまいだということだ。それがこの地の魅力のひとつでもあり、一方でこうした危険と常に隣り合わせでもあるということを理解しておかなければならない。かつて人間はお互いの生存のために、里山と下界を隔てる果樹ラインを必ず設けた。しかし現在、そうした先人の知恵は生かされていない。

軽井沢ではいつでもこうしたことが起こり得るのであり、リスクテイクは自分の責任でしなければならない土地なのだ。まさに、「Play At Your Own Risk」。ただ「楽しい!」とか、「美味しい!」とかいう次元だけではなく、長く厳しい冬を迎える動物たちにちょっと思いを馳せてもらえたらと願わずにはいられない。
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by cyril-aw11 | 2008-11-07 20:14 | 軽井沢

稲掛

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少し前の写真ですが、追分の田んぼでの光景です。

稲掛。はざかけと読みます。竹や木で2つの三脚を組んで竿を渡し、そこに刈り取って束ねた稲をかけるのです。自分が子供の頃は9月下旬頃からごく当たり前に目にした光景ですが、現在は日本各地でコンバイン刈りが一般的となり、あまり見かけなくなりました。

コンバイン刈りではその時点でお米は茎から切り離され、そのまま乾燥機に入れられます。はざかけでは茎ごと刈り取られ、干された稲は茎や葉に残っている養分を米粒へと送ります。やがて茎はカラカラに乾いて藁となり、お米はより美味しくなるのです。

時間をかけて、天日干しするお米は急激な温度・水分変化でお米の組織を壊すことがないそうですが、その分稲刈り・脱穀の手間がかかります。手間暇をかけても昔ながらの作法で、おいしいお米を作ってくれる農家の方たちに感謝です。
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by cyril-aw11 | 2008-10-26 21:24 | 軽井沢

軽井沢に通年の屋内アイスリンクが復活へ

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例によって「信毎web」から(写真も)。以下、抜粋。
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 来年度から軽井沢町が風越公園を再整備して、既存の屋内アリーナを通年でアイスホッケーに使えるよう改修、新たに通年利用のカーリング施設も建設する計画を進めていることが明らかになった。以前、このブログでも記事にしたように千ケ滝の「軽井沢スケートセンター」が来年3月末で閉鎖されるため、その代替施設としての役割を担う。

 風越公園には冬季はカーリング場、夏季は温水プールになる「スカップ軽井沢」や、屋内アリーナ、屋外テニスコート、運動場、体育館があるが、このうち通年のアイスリンクへの改修を予定するのは屋内アリーナ。現在は9月下旬から4月上旬まで主にアイスホッケーに利用されている。

 一方、スカップ軽井沢は、トップレベルのカーリング選手の育成を目的とする「ナショナルトレーニングセンター(NTC)」に指定されているが、4シートのカーリング場として使用しているのは10~3月のみ。充実した強化拠点づくりと競技人口の増加を目指す町は、5シートを確保できる新施設を公園西側の町有地に造り、スカップ軽井沢は通年の温水プール施設とする考え。このほか、屋外テニスコートに観客席を置く「センターコート」も整備。屋外スケートリンクも夏場に多目的利用ができるよう改修する。

 事業費は総額30億円程度を見込み、国補助も求める方針。今後、町民の意見を募るなどして計画の詳細を詰め、来年度中の着手を目指す。

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「まちづくり交付金事業」の認可を受け、15億円をかけて中軽井沢駅を整備する件は以前にも触れたと思う。計画では図書館を新設、2Fにはテナントを入れて軽井沢駅と同じように北口、南口に分けてエレベータで昇降させ、建築規制枠いっぱいの全高13メートルの駅ビルを造るという話だ。乗降客が1000人/月の駅に。

ここのところの金融恐慌で経営が立ち行かなくなっているデベロッパーも多いため流動的になってはいるが、軽井沢駅にも駅ビル新設の話はある。地元の建設業者やそれに付随する一部の人々には朗報かもしれないが、こういう話が持ち上がる度に「やはり軽井沢も土建体質なんだな~」と実感する。その土地ならではという物を削って箱モノを造っても、その効果が瞬間風速でしかないことは中学生にだってわかる。その中学生にだってわかることをやってしまうのが何とも情けない。

今回のことだってそうだ。スケートセンターの代替施設を造るところまではいいとして、国の補助金(国民の血税)まで頂いて30億円を使う価値があるのか?「センターコート」なんているの?屋外スケートリンクを夏場に多目的利用って、具体的に何する気?いらないでしょ?

そんな死に金を垂れ流すくらいなら、町内の放置された雑木林の間伐や枝掃いなどの再生事業に助成金を出す、さらには町有地として買い上げてトラストにするなど軽井沢の自然や景観を守り育てることに使って欲しい。箱モノは東京に敵うわけがない。軽井沢の財産は豊かな自然に他ならないはずだ。
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by cyril-aw11 | 2008-10-22 15:25 | 軽井沢