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東京モーターショー2007

えー、東京モーターショー2007に行ってきました。人ごみの嫌いな私が、わざわざ山奥から大きなイベントに出かけるというのは正気の沙汰ではありませんが、今年は好きなスポーツカーが3台リニューアルで揃い踏みなので仕方がない(笑)。

お目当ての車に近づけないという事態は避けたかったので、10時の開場前には到着。それでもすでにこの混雑ぶりです。この日の入場者数は72,000人とのことで、前週末に至っては一日で160,000人を集めたらしい。絶対、車見えないって(笑)。
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さてお目当て3台のうちの1台、トップバッターはSUBARU IMPREZA WRX STI。2リッターSTIターボで308PS。今回のモデルチェンジでセダンからハッチバックに仕様変更したけど、違和感なくカッコイイ。
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お次はそのインプのライバル、三菱 LANCER EVOLUTION X。2リッターMIVECターボで280PS。こちらはS-AWCによる究極の車両運動制御と、ツインクラッチSSTが売り。2ペダル+パドルシフトでの運転が可能で、シフト操作に煩わされることなくハンドル操作に集中できるというF1スタイルだ。
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3種類のドライブモードもあわせ持ち、特にこの中の「スポーツモード」を選択すればオートマでありながらマニュアルシフトより速く走れるらしい!でも「自分で運転してる感」が何よりも大事な私としてはどんなに速くてもSSTに興味は涌かないし、一方でマニュアル車は5速しかラインアップされておらず、パワーでも6MTのインプに劣る今回のエボの魅力は乏しい。フロントのスタイリングやリアスポイラー形状なども含め、断然インプの方が購入意欲をそそった。

それはさておきストリートはもちろん、グラベルやスノーなどの悪路走行も含めたあらゆる路面を走らせて世界で最も速いと言われるこの2台。こんなスペックのマシンが300万円台から入手できる日本人は幸せとしか言いようがない!

そして日本の誇るキング・オブ・スポーツカー、NISSAN GT-R。今回の復活で、「スカイラインGT-R」から「NISSAN GT-R」にその名を変え、名実ともに日産の看板を背負うことになったスーパーカー。すでにこの車については十分語ったので、ここではパス。
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しかしGT-Rのテールは本当に美しい(うっとり)。
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コンセプトカーで面白かったのはマツダとスズキ。こちらはマツダの「大気」。地球を包む大気を表現したデザインに、世界的特許と言えるRENESIS(ロータリーエンジン16X)を搭載した次世代スポーツカー。どうでもいいが、後輪のタイヤ交換はどうやるんだろう(笑)?
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こちらはスズキの「コンセプト Kizashi 2」。3.6リッターV6エンジンと6速ATを組み合わせたクロスオーバースポーツワゴン。いかついフロントがアメリカン・マッスルをイメージさせてカッコいい。
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さて、スポーツカー総評です。今回別格の存在感と完成度を示したGT-Rはともかく、余分なぜい肉をそぎ落として全てを次段階の速さに賭けてきたインプとエボは別々の路線を取り始めたように見えた。セダンからハッチバックに仕様変更し、308PSのパワーとSTIの特性をさらに前面に押し出し従来の路線を踏襲したインプに対し、エボの方は全体的に丸くなったシェイプとともに、ファミリーユースを意識した後部座席のゆとりを持った造り、そしてパワーは280PSに留めるなど、よりセダンとしての車に舵を切った。

WRCでインプが3連覇したり、グループAでGT-Rがポルシェやマクラーレンを抑えて圧勝したりと日本車が速さという極限性能面では欧州車の尻尾を捕まえたことで、そのフィードバックにより一般車の性能も確実に底上げされていると感じる。ただ速さと引き換えに、その居住性や快適性は完全に犠牲にされているわけで、その辺りその上さらに官能性をも兼ね備えた欧州車にはまだまだ先を行かれているなあと思います。BOXSTERなんかいい例ですね。
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まあその辺が日本のスポーツカーの持つ今後の課題なんでしょうけど、個人的にはコックピットの中はメカむき出しのガンダムみたいにメタリックやプラスチッキーなのが好みだし、脚ガチガチ+フルバケットで腰が痛いのもまた良し!なんて思ったりするので、このままでいいのかもしれない(笑)。
by cyril-aw11 | 2007-11-09 09:45 |
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