焚き火鉢

親愛なる柳生翁の八ヶ岳倶楽部には、雑木林の入り口に立派な石組みの炉が口を開いています。ここに限らず翁の設計した無数の庭において、炉はなくてはならないもの。野良仕事で切った枝を燃やすという最初の目的を超えて、炉は人の集まるステージになるからです。
f0158627_1724933.jpg

かつて出来上がったばかりの八ヶ岳の家の庭で焚き火をしていた翁は、村の古老に叱られたそうです。理由は地面の上で直に枝を燃やしていたから。山の地面の表層部はまだ土ではなく、生きものの死骸が堆積した段階です。それをバクテリアが分解してくれてやっと土となる。山では土の中を火が走り、消したつもりでも思いがけないところで火が踊るのだということを教わったのだそうです。それでも焚き火はしたい。そこで翁が考案したのが石組みの炉だったというわけです。

とは言えスペースや立地条件の都合もあり、誰もが翁のように立派な炉が造れるわけではないでしょう。そこで登場するのが焚き火鉢です。各アウトドアメーカーが様々な焚き火台を販売していますが、どうもこれといったものに出会えずにいました。無機質なキャンプ用品という風のものではなく、雑木林の中の山荘のテイストにマッチする色気のあるもの…。灯台下暗し。八ヶ岳倶楽部にあるじゃないか!
f0158627_1711629.jpg

鋳鉄製で浅いお椀型のこの焚き火鉢、アイアンの何とも言えない味わいがある上、別売りの五徳を乗せれば鍋料理やBBQだって可能です。空気のまわりもよく、薪もきれいに灰になってくれます。もともとは寄せ植え用の鉢だったそうですが、最高の焚き火鉢でもあったわけです。うちは大と中を1つずつ購入。1つはもちろん焚き火用ですが、もう1つはメダカを放すビオトープを造ってみようと思っています。

こんな冬晴れの雑木林の中で、早く焚き火をしたいものです!
f0158627_1715265.jpg

[PR]
by cyril-aw11 | 2010-01-09 17:11 | 外構
<< 森のラブレターII 初売り >>