軽井沢 いてつく取引

今朝の信毎、第二社会面のタイトルより。

17日に公表された長野県内基準地価が30年余の調査で初めて全地点での下落を記録、
中でも2年前まで「東京マネー」が局地的に流入、「ミニバブル」の様相もあった軽井沢町
の下落幅が最も大きく、土地・建物の取引は凍てついている…との記事でした。

「土地売買の動きがほとんどない。昨年の夏以降は特にだ」
「(2割引きにしても買い手がつかないといい、)もっと下がるのでは、と待つ人もいるようだ」
「こうも土地が動かず、建物が建たない状態が長く続くと、建設や水道、建具業者など、
いろいろな所に悪影響が広がりかねない」

というような不動産業者筋のコメントがちりばめられていたのだけど、「ホンマかいな?」
と思ってしまう。

建築確認申請がピークの年から3割低下するなど、数字上は確かにそうなんだろうけど、
うちがお世話になった仲介業者のSさんは休みも取れぬほどお忙しそうだし、建築を請け
負ってくれている基礎屋さん、工務店さん、建築家さんだって、みなさん何の影響もなく
お忙しい。昼間は現場で働いて、夜は夜で見積もり書やら何やら書類作業をしなくては
ならず、目もまわらんばかりの繁盛ぶりだそうだ。やっぱり確かな腕を持った人のところ
には、どんなに不況だろうが仕事は回ってくるのだなあと実感。

全体のパイが大きい時はどんな末端にも仕事は振られるが、それがシュリンクすれば
当然、みんなが仕事を頼みたいところは重なってくる。もともとが町の人口や商業活動
規模を考えれば実体以上に地価が跳ね上がりすぎていたわけで、本当に欲しい人は
これからも家を建てるだろう。とすれば、いい仕事をして着実に実績を積んできた業者
さんにとっては痛くも痒くもないというのが本当のところだろうと思う。



閑話休題。
新政権の閣僚たちが初登庁。ノリピー保釈と同じ次元で、長妻さんvs厚労省幹部の
初対決と煽るようなマスコミの報道はいかがなものかと思うけれど、今回の民主党
大躍進の先鞭をつけたのが「ミスター年金」である彼なので、注目度が高いのは仕方
がないところでもあるのだろう。

前任者の舛添さんの退庁時には大拍手と花束、一方の長妻さんには拍手も起こらず
睨み合い…って、当たり前だろう。自分たちの言う通りに動いてくれて、スポークスマン
役をそつなくこなしてくれた人と、自分たちを徹底的にチェックし、コントロールすると
断言している人。どちらが自分たちにとって都合がいいかは自明のこと。

立花隆あたりは「大臣は官僚と対立するのではなく、いかにうまく使うかこそが大切で、
民主党はわかってない!」みたいないつもの知ったようなことを言っているが、そんな
ことは誰もがわかっている。ただ、ここまで腐敗し切って「全体の奉仕者」であることを
忘れた官僚たちに対して、「君たちは履き違えている。私は君たちの監督者としてそれ
を正し、やるべきことをやる」と決意表明することはやはり意味のあることだろうと思う。

長妻さんの「私は国民から送り込まれたチェックマン」という言葉には、自らの職責に
対する自覚と畏れが込められていて、国民の求めていること、民主党の得た議席数
の意味を理解していることが感じられてうれしかった。
彼の名著「闘う政治―手綱を握って馬に乗れ」のタイトル通り、巧みな手綱さばきを
期待しています。

亀井さんの「革命が起きたのと同じ。新政権に貢献できると思うことには全力を尽くして
くれ。それができない人はおやめいただくことも自由です」という訓示も、当たり前のこと
を当たり前に、自分の言葉で語っていてとてもよかった。

これぞ官僚の長、大臣の言葉。
新政府による平成維新、大いに期待します。
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by cyril-aw11 | 2009-09-18 11:42 | 軽井沢
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